アベル・ユーゴーってフランスではどうなんだろう(仏Wikipediaにアベルがなかったので)と、仏Amazon にアクセスしたら……先日、フェリス・ピカーノを検索したからだろうか、トップページがゲイ関連の本やDVDで溢れていた(笑)。
その中の一冊、Zaïn Gadol 著『Juste pour une nuit』のカヴァーにグッときたので「コレクション」しておきたい。
Juste pour une nuit http://www.amazon.fr/dp/2845471610/ |
どういう内容の本なんだろう、と、この本のコメントを見ると──”Zaïn Gadol n'est pas un écrivain débutant, il ne cache pas son identité réelle et c'est la riche plume de Jean-Paul Tapie qui oeuvre ici dans un genre dont il relève le niveau, la nouvelle érotique gay.”…… いや、フランス語わかんねーや。ただ、最後のラ・ヌーヴェル・エロティーク・ゲイがなんとなく。
でもこのままじゃ癪なので、ピエール・ド・ロンサール(Pierre de Ronsard、1524 - 1585)の詩(もちろん訳詩)でも添えておく。
Réponses aux injures et calomnies de je ne sais quels prédicantereaux et ministreaux de Genève
汝はまた訴う、わが生活みだらなり、
快楽、遊興、悪徳はなはだしと。
邪推なり。二か月をわれと過ごさば、
わが暮らしいかなるかを知らん。
いまここにわが生活を描きて、
人々に汝の虚言を知らしめん。
朝めざむれば、何よりもまず、
善の父、「永遠」を喚びて、
つつましく祈る、わえに恩寵をあたえたまえと、
今日の一日の障りなく過ぎんことを、
あらゆる分派(セクト)、あらゆるわれの誤謬よりのがれ、
わが王国を傷つくるいかなることも企てず、
法と君主とのいとつつましき遵奉者として
生まれながらの信仰をわれに守らせたまえと。
「ジュネーヴのさる宣教師たち牧師たちの罵詈誹謗への答弁詩」(『ロンサール詩集』より、井上究一郎 訳、岩波文庫) p.101-102 *1
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