アルフレッド・デラーのディスクを探していたら、こんなアンソロジーを見つけた。
A Voix Haute, L'Héritage Des Castrats
カストラートの遺産──男性のハイ・ヴォイス。デラーをはじめ、フィリップ・ジャルスキーらカウンターテナー、メール・ソプラノの「まるで天使のような」(How Like an Angel)歌声が収録されているようだ。
で、そんな雰囲気の動画を。アレッサンドロ・スカルラッティの《熱い血潮》を歌うジェルスキー。
Philippe Jaroussky - caldo sangue - Scarlatti
やはりジェルスキーの声で、曲はクラウディオ・モンテヴェルディの《主を賛美せよ》。
Laudate Dominum in sanctis eius - Jaroussky
ハレルヤ。
聖所で 神を賛美せよ。
大空の砦で 神を賛美せよ。
力強い御業のゆえに 神を賛美せよ。
大きな御力のゆえに 神を賛美せよ。
角笛を吹いて 神を賛美せよ。
琴と竪琴を奏でて 神を賛美せよ。
太鼓に合わせて踊りながら 神を賛美せよ。
弦をかき鳴らし笛を吹いて 神を賛美せよ。
シンバルを鳴らし 神を賛美せよ。
シンバルを響かせて 神を賛美せよ。
息あるものはこぞって 主を賛美せよ。
ハレルヤ。
詩篇150 (新共同訳聖書より)
それと、関連動画に出ていて、今回初めて知ったヴィタス/Vitas *1というロシア出身のソプラニスタ。クロスオーバーというかポップスよりの人なのだけれども、「超高音」という彼を評する漢字がダテじゃない感じだ。
超级男高音 人类嗓音的极限
無垢と聖なる喜びの時代には
空に煌く天使のように、
楽しげな羊飼いはその心地よい歌をやめて
天使の口から出る音楽を聞く。
ウィリアム・ブレイク『ソング(6)』(松島正一 編『ブレイク詩集』より、岩波文庫) p.283
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