HODGE'S PARROT

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ダニー・シプリアーニ、カヴァー・ボーイ



ラグビーは詳しくないのだが……ロンドン・ワスプスイングランドのダニー・シプリアーニ(Danny Cipriani、b.1987)選手が、メンズ・ファッション誌『Arena』のカヴァーを飾ったということで、あちこちのゲイ・ブログで話題になっている。

via:OHLALA MAG


[Danny Cipriani]

Danny Cipriani on his performance and the England Rugby Team





そうだ! 今年の僕の resolutions の一つは、「Stud」タグをもっと多く使うことにしよう……と、今、決めた。

ネーゲル*1は言う。コウモリの神経生理学について完璧な知識をもった人がいるとする。その人はコウモリの活動や進路決定を可能にしているコウモリの機能的なメカニズム全般について完璧な知識をもっているかもしれない。
だがそれにもかかわらず、この人の知識からはとりこぼされてしまうものがある。いったいコウモリであるとはどのようなことか? コウモリであるとはどんな感じがするのか?*2 ということがとりこぼされてしまうのだ。そしてこれこそが意識の本質である。仮にも意識を備えた存在であれば、その経験には「そのような存在であるとはどのようなものか」という側面がある。そしてこれこそが意識を客観的に説明するときにとりこぼされてしまうものなのだ。なぜなら、客観的な説明は、意識の主観的な特徴を説明できないからだ。



ジョン・サール『マインド 心の哲学』(山本貴光吉川浩満 訳、朝日出版社) p.117-118


ネーゲルによれば、心身問題でもっとも難しいのは意識の問題だ。信念、願望、希望、怖れといったさまざまな心的状態について、申し分のない機能主義の説明、唯物論の説明、神経生物学の説明があると仮定しよう。それにもかかわらず、これらの説明は、意識を説明できないだろう。




ジョン・サール『マインド』 p.117

マインド―心の哲学

マインド―心の哲学



ついでに。このサールの『マインド』という本のカヴァーに使用されている──カヴァーを飾っている──ルネ・マグリット/René Magritte の絵画《人の子》(LE FILS DE L'HOMME、THE SON OF MAN)を見て、今年2009年6月、ベルギーの首都ブリュッセルにマグリット美術館がオープンすることを思い出した。マグリットは好きなので──また、ベルギーは同性婚OKなので──行ってみたいな。

*1:トマス・ネーゲル(Thomas Nagel、b.1937)。『コウモリであるとはどのようなことか』(Mortal Questions)が勁草書房から出ている。

コウモリであるとはどのようなことか

コウモリであるとはどのようなことか

*2:"What is it Like to Be a Bat?" → http://www.clarku.edu/students/philosophyclub/docs/nagel.pdf