Talking Parrot
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鸚鵡
もともと鸚鵡というのは人間だったのである。つまり、語源がそうだということだ。すなわち、フランス語の「ペロケ」(鸚鵡)は人の名前「ピエロ」を変形させた愛称であり、英語の「パロット」(鸚鵡)も人名「ピエール」からできた語、スペイン語の「ペリコ」(鸚鵡)もまた人名「ペドロ」から派生している。
ギリシア人にとって、鸚鵡に喋る能力があるということは人間と動物の違いをめぐる哲学論争の論点のひとつとなっていた。アイリアノスの言によると、「バラモンたちは他のいかなる鳥よりも鸚鵡を崇めていた。これは至極当然のことにすぎないと彼らは言う。なぜなら、鸚鵡のみが人間の声をよく真似することができるからである」。アリストテレスとプリニウスは、この鳥が酔っぱらうと極めて好色になると記している。
ジュリアン・バーンズ『フロベールの鸚鵡』(斎藤昌三 訳、白水社) p.79-80*1
Talking Parrot -Bud
"WATCHING THE GAME, HAVING A BEER"
- 作者: ジュリアンバーンズ,Julian Barnes,斎藤昌三
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1993/10
- メディア: 新書
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*1:単行本版による