『フーガの技法』と『クロイツェル・ソナタ』

NHK教育の「芸術劇場」を観た。最初の公演がピエール＝ローラン・エマール／Pierre-Laurent Aimard のピアノ・リサイタルで、曲は J.S.バッハの『フーガの技法』全曲。帰宅が遅れて途中からだったのだが、大好きなバッハの作品をエマールのピアノで、その演奏模様を観ることができて、大感激だった。しかも、「未完のフーガ」を通常のように最後にではなく途中に配置していたので（個人的には「未完のフーガ」でフッと終わる演奏が好きなのだが）、なんだか新鮮というか、とても緊張し集中しながらその音楽を聴いた。その効果。さすがエマールだな。

Bach: The Art of Fugue

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で、次の公演がヘンシェル弦楽四重奏団（Henschel String Quartet）によるレオシュ・ヤナーチェクの『クロイツェル・ソナタ』だった。これが素晴らしかった。スマートでありながら、ここぞと言うところでは激情的に音を響かせて、圧倒的な感銘を与えてくれた。昨年の東京でのコンサートだったので行けばよかったな、と思った。そして彼らのファッションも──とりわけストバイとセコバイが黒っぽいシャツに大胆でカラフルなネクタイを締めていて──シックでキマっていた。その雰囲気。要チェックのカルテットだな。

[HENSCHEL QUARTETT]

• http://www.henschel-quartett.de/henschel.html

• http://www.bbc.co.uk/proms/2007/whatson/0608.shtml
• Monika Henschel: interview [Time Out]

Mendelssohn: String Quartets

Beethoven: String Quartets

Magdalena Kozená - Songs