スコット・マクレランが回顧録を出版

2003年から2006年までホワイトハウスの報道官を務めたスコット・マクレラン（Scott McClellan）。さわやかな弁舌と記者との受け答えが見事で、なかなか魅力的な人物だった。その彼が回顧録『What Happened: Inside the Bush White House and Washington's Culture of Deception』を上梓、著書の中でブッシュ大統領を激しく非難しているという。

What Happened: Inside the Bush White House and Washington's Culture of Deception, Library Edition

元米大統領報道官が回顧録出版　ブッシュ政権を痛烈批判 [CNN]

イラク戦争についてマクレラン氏は、国民の支持を獲得・維持するためには誠実で率直な姿勢が是非とも必要だったが、ブッシュ大統領と補佐官はそれを宣伝キャンペーンと混同したと指摘。「この点において、大統領の上級補佐官、特に国家安全保障に直接かかわった補佐官は恐ろしく役立たずだった」と振り返った。

米大統領の元報道官が暴露本、ブッシュ政権を厳しく批判 [AFP]

マクレラン氏はまた、2005年のハリケーン「カトリーナ（Katrina）」で甚大な被害が出たことについても、側近たちが「最初の1週間の見ぬふりで過ごした」と糾弾。「米史上最悪の自然災害が、ブッシュ大統領の最悪の大失策になってしまった。大統領がそれ以前に行った決定、特にイラク問題で率直になろうとせず、戦後に備えることもないまま誤った計画に基づいて戦争に走ったことが、カトリーナの大惨事の受け取られ方をさらに悪くした」と述べている。

Scott McClellan Book SLAMS BUSH ADMINISTRATION FOR DECEPTION

Ex-spokesman's book blasts Bush administration [USA TODAY]

McClellan charges that Bush relied on "propaganda" to sell the war.

[関連エントリー]

• We LOVE Scott McClellan "I appreciate the question"