HODGE'S PARROT

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ジャン・アラン 《Litanies》



モーリス・デュリュフレが《アランの名による前奏曲とフーガ/Prélude et Fugue sur le nom d'Alain》で、亡き友人ジャン・アラン(Jehan Alain、1911 - 1940)の名前(音名)と共に引用したのが、アラン自身が作曲した《リタニ/Litanies、連祷》の旋律である。
アランの代表作なので YouTube にもいくつか映像があった。


Jehan Alain, Litanies



オルガン曲としてはずいぶんとモダンな感じがする。躍動感に溢れている。情熱的である。まさに気分を「高めてくれる」音楽だと思う。

最も有名な作品は《連祷 Litanies 》であるが、当初この作品は冗談音楽のように構想されていた。1937年に作成された初期稿には、次のような副題と添え書きが見られる。「小さな手押し車を押す男の物語。男の後ろには20人の警官がいて、男に視線を投げかけている。」
しかしながら作曲から数週間後に、妹オディールがアルプス山中で遭難すると、楽しげな雰囲気を一掃して「連祷」と改題し、次のような序文を添えた。「キリスト教徒が苦悩に打ちひしがれた時、その魂は神の慈愛を哀願するよりほかに見出しうる言葉はなく、同じように敬虔な祈りを終わることなく繰り返す。理性は限界に達し、魂の飛翔に追いつくのは信仰心ばかりである。」





ジャン・アラン [ウィキペディア] より

[JehanAlain.com]