HODGE'S PARROT

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ガスティネルとギイのブラームス



アンヌ・ガスティネル/Anne Gastinel のチェロと、フランソワ=フレデリック・ギイ/François-Frederic Guy のピアノによる、ヨハネス・ブラームスのチェロ・ソナタ

Brahms: Sonatas for Cello and Piano

Brahms: Sonatas for Cello and Piano


なんとなくフランス映画のフライヤーのようなジャケットカヴァーである。そしてそれに見合うかのように、深々とした音色を持つチェロに鍛えられた力強いタッチのピアノが親密に、しかし必要とあらば激しく絡みあい、デリケートな陰影と、ほどよいロマンティシズムを兼ね備えた音楽を奏している。良い意味でムーディーであるし、洗練されている。とりわけ長調で書かれた第2番が意外にも情熱的で(とくに第三楽章)、気に入った。
フランス人に「ブラームスはお好き?」と尋ねるのも野暮であるが、しかしこの二人は、そのレパートリーを見ると、ドイツ音楽ともかなり相性が良いようだ。彼らによる他の「ドイツ音楽」も聴いてみたいと思う。



YouTube には naiveclassique 提供によるアンヌ・ガスティネルのインタビューを含む映像があった。曲はバッハの無伴奏チェロ組曲だ。
Bach, Suites pour violoncelle - Anne Gastinel - trailer