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UK-Japan 2008



今年2008年は日英修好通商条約調印150周年にあたる。というわけで、それを記念して、駐日英国大使館とブリティッシュ・カウンシルが「UK-Japan 2008」を主催、一年間に渡り開催する。

UK Japan press launch [Foreign and Commonwealth Office]



[UK-Japan 2008]

UK−JAPAN 2008 −日英間交流に新たな幕開け [日刊工業新聞]

芸術、科学技術、クリエーティブ産業の3分野にわたる公認イベントや企画の数は100以上。歴史や伝統だけではなく、日本にいながらにして「創造性あふれる現代の英国」(グレアム・フライ駐日英国大使)に直接触れることで、日英間の交流やコラボレーションがいっそう進むことは間違いない。


そう、何と言っても
『ゲイ・ロンドン』 を仕掛けた「創造性あふれる現代の英国」なので──しかもまだその労働党政権なので──僕も勝手連として応援しておこう。


公式ウェブサイトを見ると、「十二の旅:感性と経験のイギリス美術」でデイヴィッド・ホックニーDavid Hockney がフューチャーされたり、「アルディッティ弦楽四重奏団+Cage+白井剛」の「アパートメントハウス1776」が演奏されたりと、気になるイベントが目白押しなのだが、しかし目玉はやはり「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」ではないだろうか。何しろ、テート・ブリテンの至宝であるミレイ(John Everett Millais、1829 – 1896)の『オフィーリア』が来日するのだから。
[ジョン・エヴァレット・ミレイ展]

[Tate Britain]

僕は、音楽が「ドイツ音楽至上主義」であるように美術は「イタリア美術至上主義」なのであるが、「Gay London」の合間に立ち寄ったテート・ギャラリー(まだこのときは「テート・ブリテン」と「テート・モダン」に分れてなくて単に「Tate Gallery」だった)で、「直に見た」英国美術──ターナーは好きだったけど、ラファエル前派はナメていた──の数々に、存外に魅了され、その勢いでちょっと重かったけど、カタログも買ってきたのだった。

「直に見る」オフィーリアは圧倒的だ。草花がきちんと描かれてあることに驚かされるし、直に見ることによって小鳥の存在も発見できた。ミレイ展はかなりの混雑になりそうだけど、これほどの大規模な回顧展はなかなか開催されないので、今から楽しみにしている。




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