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ダニエル・バレンボイム、パレスチナの市民権を取得



A Life in Music
イスラエルの国籍を持つアルゼンチン出身の指揮者&ピアニスト、ダニエル・バレンボイムDaniel Barenboimパレスチナの市民権を取得した。


イスラエル人ピアニストのD・バレンボイム氏、パレスチナの市民権取得 [Yahoo!ニュース/ロイター]

 バレンボイム氏はここ数年、アラブとイスラエルの若い音楽家接触を推進しようとヨルダン側西岸のラマラで活動している。
 同氏は12日夜、当地で開いたベートーベンのピアノリサイタルの後「パスポートをいただけるとは大変に光栄なこと」とコメント。「イスラエルの人々とパレスチナの人々の運命は切り離せないつながりがあると信じていることも(申し出を)受け入れた理由だ」とし、「幸か不幸かわれわれは一緒に生きなければならない。私はそれは幸せなことだと思いたい」と語った。


指揮者バレンボイム氏に名誉市民権 パレスチナ自治政府 [朝日新聞]

同氏はパレスチナ出身の思想家、故エドワード・サイード氏との出会いをきっかけに、アラブとイスラエルの若者の混成オーケストラを99年に結成した。「相手の言葉に耳を傾けなければならない。互いへの無知こそが、平和を遠ざける」というのが持論。ユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)のヒトラーが愛好したワグナーの作品を01年にイスラエルで演奏するなど、タブーの打破も試みている。


 04年には、世界的な貢献を認めるイスラエルの「ウルフ賞」を贈られた際の記念演説で「(ホロコーストなど)抑圧に満ちた歴史を持つユダヤ人が、隣人の苦難に無関心でいられるのか」とパレスチナ占領を批判し、イスラエル政府を困惑させた。


→ ダニエル・バレンボイム [ウィキペディア]

1999年には、親しい友人でパレスチナアメリカ人学者のエドワード・サイードに共鳴し、ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団の創設に加わった。これは、毎年、イスラエルアラブ諸国の才能あるクラシック音楽演奏家を集めて結成されるオーケストラである。バレンボイムとサイードの二人は、この活動に対して、「諸国民の相互理解の向上」に寄与したとして、2002年にスペイン王室より「アストゥリアス公褒章 Premios Príncipe de Asturias 」を授与された。

バレンボイムとサイードの共著 Parallels and Paradoxes は、ニューヨークのカーネギー・ホールで催された連続公開討論に基づいている。

Charlie Rose - SAID & BARENBOIM / DULLES



Interview: Daniel Barenboim and Edward Said Discuss Parallels Between Music and Culture [NPR]

バレンボイム/サイード 音楽と社会

バレンボイム/サイード 音楽と社会




[Daniel Barenboim official website]





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