HODGE'S PARROT

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グレイ・フランネルのG



タイトルはヘンリー・スレッサーの『グレイ・フラノの屍衣』(Henry Slesar, "The Gray Flannel Shroud")から取った。マディソン・アヴェニュー、つまり広告業界を舞台にしたミステリーだ*1

で、Ad Innovatorさんの「ゲイ広告11選」で知ったのだが、『RADAR』に「Gay for Pay」というゲイ向け広告の特集記事があった。


記事によると、米経済誌フォーチュン』による「Fortune 500企業」*2の180社以上がゲイ雑誌等に広告を出しているそうだ──アンダーソン・クーパーAnderson Cooper のようにゲイ(向け)なのかどうか「曖昧」であったり、その一方では Carson Kressley さえ顔を赤らめるほど「露骨」なものであったりするが。

今がお買いどきです




ヘンリー・スレッサー『グレイ・フラノの屍衣』(森郁夫 訳、ハヤカワ・ミステリ文庫) p.9

で、僕が気に入ったのは、 BMW の洒落たコピー「Hard top. Firm bottom.」もさることながら、絵的にはエア・カナダかな。


さすが同性婚が認められている国の航空会社だと思う。わかりやすいしインパクト大だ──もちろんレインボー・フラッグがね。しかも担当者が"If people are offended, that's their problem."と堂々としているし。

比較してください、すぐわかります




『グレイ・フラノの屍衣』 p.286


「Gay for Pay」の記事には BMWSUBARUVOLVO と自動車の広告が多いが、実際僕もゲイ雑誌でこれらの企業の広告を眼にすることが多く、しかも印象的なものばかりだ。
ゲイ・フレンドリーな自動車メーカーに関するあらゆる情報(新車から中古車、自動車保険まで)を提供しているサイトもある。

[gay wheels]

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もう寝るとき、タイヤ交換のとき




『グレイ・フラノの屍衣』 p.129



ここにはなかったけれど、最近見かけたドルチェ&ガッバーナのスタイリッシュな広告映像もとても気に入っている。
Dolce & Gabbana JEWELS ad - Gay ad #3 (Kissing clones)


Dolce & Gabbana TIME - Gay ad #2 (Watch in crotch)


Dolce & Gabbana TIME - Gay ad #1 (Interracial gay Kiss)

ボタンを押せばあとは引き受けます




『グレイ・フラノの屍衣』 p.163

それと(必ずしも)ゲイ向けではないのだが(多分)、ゲイ・サイトで「ヒラリーかオバマか」以上に熱く盛り上がっていたのが、デビッド・ベッカムがモデルになっているエンポリオ・アルマーニのアンダーウェアの広告についてだ。場所はイタリアのミラノ。一言、デカイ。

[Emporio Armani]

買った人に訊いてください




『グレイ・フラノの屍衣』 p.71



以下のサイトではLGBTをテーマ/ターゲットにした広告が集大成されている。必見。
[Commercial Closet]

いちばんの親友でさえ教えてくれません




『グレイ・フラノの屍衣』*3 p.206


Creative Advertising: Ideas and Techniques from the World's Best Campaigns

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