Franck: Violin Sonata, Szymanowski Mythes
- アーティスト: Kaja Danczowska,Krystian Zimerman
- 出版社/メーカー: DEUTSCHE GRAMMOPHON
- 発売日: 2006/05/26
- メディア: CD
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セザール・フランクのヴァイオリンソナタとシマノフスキの『神話』であるが、クリスティアン・ツィマーマンにこんな録音があったのか、と、ほとんどピアニストへの関心からショップで手に取って購入。1981年の録音で、ジャケットカヴァーの二人が──とくにツィマーマンが──とても若いことにも目を惹いた。
カヤ・ダンチョフスカ(Kaja Danczowska、1949年生まれ)はポーランド出身のヴァイオリニス。彼女の演奏を聴くのは──その名前もだが──今回が初めだ。
フランクのソナタは……数多くの名盤があるし、いろいろと聴いているので、それらに比べてとくに良いとは言えないけれど、第3楽章の静謐さは印象的だった。
一方、シマノフスキの『神話』は文句なしに素晴らしい。《アレトゥーザの泉》の冒頭、繊細で神秘的なピアノに導かれてヴァイオリンが曲線を描きながら絡んでくるところは、まさしく官能的。《ナルシス》も、ピアノとヴァイオリンが模倣し合い、エロスとタナトスのドラマが静かに演じられる。そして《ドリアデスとパン》では両者の技巧が見事に発揮され、色鮮やかな響きに満たされる。