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エリザベート・コンクールの覇者たち




エリザベート王妃国際音楽コンクールのエントリーに関連して、このコンクール出身者(上位入賞者含む)の錚々たる顔ぶれをざっと紹介しておこう。ウィキペディアの「エリザベート王妃国際音楽コンクール」を参考にした。

まずは1938年。「エリザベート」の前身である「イザイ国際コンクール」の覇者はエミール・ギレリス/Emil Gilels。最初からこのコンクールは大ピアニストを輩出していた。

Russian Piano School 7

Russian Piano School 7


さらに同年年の第7位には、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ/Arturo Benedetti Michelangeli の名前が見える。18歳のミケランジェリは7位どまりだったのだ。

Plays Mozart/Ravel/Scarlatti

Plays Mozart/Ravel/Scarlatti


大戦後の1952年。「エリザベート・コンクール」になった最初の覇者は、レオン・フライシャー/Leon Fleisher。3位のマリア・ティーポ/Maria TIPO は、最近聴いたバッハのボックスセットがなかなか良かった。10位が、当時17歳のフィリップ・アントルモン/Philippe Entremont か。

Franck:Symphonic Variations

Franck:Symphonic Variations

Maria Tipo Plays Scarlatti and Mozart

Maria Tipo Plays Scarlatti and Mozart

Tchaikovsky: Piano Concerto 1

Tchaikovsky: Piano Concerto 1




1956年の第1位は、ウラディーミル・アシュケナージ/Vladimir Ashkenazy。アシュケナージに関しては何も言うことはないだろう。現在最も活躍しているピアニスト&指揮者の一人だ。

シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番・第14番(紙ジャケット仕様)

シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番・第14番(紙ジャケット仕様)

第4位にセシル・ウーセ/Cécile Ousset、第5位にラザール・ベルマン/Lazaŕ Berman、第6位にタマーシュ・ヴァーシャリ/Tamás VÁSÁRYが入賞している。ハイレベルだ。

Works for Piano

Works for Piano

Liszt & Prokofiev : Piano Works 

Liszt & Prokofiev : Piano Works 

ショパン:ピアノ協奏曲第1番&第2番

ショパン:ピアノ協奏曲第1番&第2番


1968年の10位が内田光子。この人にして10位だったんだな、と感慨深いものがある。11位がフランソワ=ルネ・デュシャーブル/François-René Duchâble。

シューベルト : ピアノ・ソナタ 第16番 イ短調 D.845

シューベルト : ピアノ・ソナタ 第16番 イ短調 D.845


Francois-Rene Duchable Plays Chopin

Francois-Rene Duchable Plays Chopin



1972年の覇者はヴァレリー・アファナシエフ/Valery Afanassiev。こんな鬼才、というか超個性的なピアニストが優勝する「エリザベート・コンクール」も凄い、ということだろう。6位に神谷郁代、7位にエマニュエル・アックス/Emanuel Ax、9位にシプリアン・カツァリス/Cyprien Katsaris が入賞している。

バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻

バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻

ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ集2

ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ集2

Brahms Piano Sonata

Brahms Piano Sonata

リスト:P作品集

リスト:P作品集




1978年の優勝者は、アブデル・ラーマン・エル=バシャ/Abdel Rahman El Bacha。レバノン出身のヴィルトゥオーゾだ。

Prokofiev: 5 Piano Concertos

Prokofiev: 5 Piano Concertos



1987年は、若林顕(2位)、仲道郁代(5位)、三木香代(7位)と日本勢が健闘している。

若林 顕ラフマニノフ・リサイタル ライヴ・イン紀尾井ホール

若林 顕ラフマニノフ・リサイタル ライヴ・イン紀尾井ホール



1991年の優勝者は、先日、カプソン兄弟とのシューベルトのピアノ三重奏曲で触れたフランク・ブラレイ/Frank Braley。

Sonata in a Major / Klavierstucke 1-3

Sonata in a Major / Klavierstucke 1-3



1995年はドイツのマルクス・グロー/Markus Groh が第1位。個人的にちょっと気になっている──ルックスが(笑)。

Fantasy & Fugue on Bach / Piano Sonata (Hybr)

Fantasy & Fugue on Bach / Piano Sonata (Hybr)



こんなところだろうか、僕が馴染みのあるピアニストは。