シュロモ・ミンツの奏でるヴァイオリンの音色に酔っている。古今のヴァイオリン・ソナタの最高峰だと断言したい、セザール・フランクのソナタを始め、ラヴェル、ドビュッシー、フォーレetc……。もちろんイェフィム・ブロンフマンのピアノもミンツに伍して素晴らしい。今更ながら、このコンビは良かったなあ、と思う。
- アーティスト: ミンツ(シュロモ),ラヴェル,フランク,ドビュッシー,ブロンフマン(イェフィム)
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2006/11/08
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 41回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
フランクは、以前は、2楽章が断然好きだった──まるでシューマンのピアノ曲のように疾駆するピアノにG線を掻き鳴らすヴァイオリン。でも今日聴いたら、3楽章の神秘的な雰囲気がたまらなく、いい。本当に美しい「瞬間」を用意するな、フランクは。
それとモーリス・ラヴェル。この曲では、ブロンフマンが怜悧に明晰にキラキラとピアノを響かせる。すごく巧い。2楽章「ブルース」も、ミンツのピッチカートが鮮烈で、カッコイイ。
ちなみにラヴェルのソナタは、エマニュエル・ベアール主演の映画『愛を弾く女』でフューチャーされた曲だ。映画でベアールは、ドラマ版『のだめカンタービレ』の三木清良(水川あさみ)──あの最終回の『カルメン幻想曲』は良かった──に負けず劣らず情熱的にヴァイオリンを弾いていた。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2001/01/17
- メディア: DVD
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (5件) を見る