HODGE'S PARROT

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シュロモ・ミンツのヴァイオリンソナタ集




シュロモ・ミンツの奏でるヴァイオリンの音色に酔っている。古今のヴァイオリン・ソナタの最高峰だと断言したい、セザール・フランクソナタを始め、ラヴェルドビュッシーフォーレetc……。もちろんイェフィム・ブロンフマンのピアノもミンツに伍して素晴らしい。今更ながら、このコンビは良かったなあ、と思う。

フランク:ヴァイオリンソナタ

フランク:ヴァイオリンソナタ

フランス・ヴァイオリン・ソナタ集

フランス・ヴァイオリン・ソナタ集


フランクは、以前は、2楽章が断然好きだった──まるでシューマンピアノ曲のように疾駆するピアノにG線を掻き鳴らすヴァイオリン。でも今日聴いたら、3楽章の神秘的な雰囲気がたまらなく、いい。本当に美しい「瞬間」を用意するな、フランクは。

それとモーリス・ラヴェル。この曲では、ブロンフマンが怜悧に明晰にキラキラとピアノを響かせる。すごく巧い。2楽章「ブルース」も、ミンツのピッチカートが鮮烈で、カッコイイ。
ちなみにラヴェルソナタは、エマニュエル・ベアール主演の映画『愛を弾く女』でフューチャーされた曲だ。映画でベアールは、ドラマ版『のだめカンタービレ』の三木清良(水川あさみ)──あの最終回の『カルメン幻想曲』は良かった──に負けず劣らず情熱的にヴァイオリンを弾いていた。

愛を弾く女 [DVD]

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愛を弾く女(1992) - goo 映画
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