例えば、朝日新聞のこの記事。
「モーツァルトイヤー」をうたう演奏会は、大手の梶本音楽事務所関連だけでも約40回。武満徹没後10年演奏会の2倍以上、シューマン没後150年演奏会の約4倍だ。
「音楽教育を受けた人が多い日本には、潜在的なクラシック音楽市場がある。それが顕在化してきた」と日本クラシック音楽事業協会の善積俊夫常務理事は話す。
欧州の音楽事情に詳しい音楽プロデューサーの井阪紘さんは「生地のザルツブルクで彼のオペラばかり70回も上演されるなど、オーストリアはモーツァルト一色。欧州も盛り上がっています。日本の状況は、クラシック音楽市場の大きさを感じさせる」と話している。
シューマン、負けてる……。
ま、そのうち、このモーツァルト好況も、シュンペーター流の景気循環理論で説明できるだろう。
ここはやはりケインズ理論に則って、シューマンの有効需要を創出しようではないか。
なーんて思っていたところ、地下鉄の中吊りで、シューマンの似顔絵を発見。驚いた。
それは大阪芸術大学の公開セミナーの広告だった。題して「音の楽しさ、楽の愛しさ モーツァルト生誕250年とシューマン没後150年によせて」。
開催地は、大阪府立文化情報センター さいかくホール、ということなので、ご近所のシューマン(&モーツァルト)ファンは、足を運んでみたらどうだろう。