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『談』 特集:バイオ・パワー



「死なせるか生きるままにしておくという古い権利に代わって、生きさせるか死の中へ廃棄するという権力が現れた」。フーコーは、この新たな権力を「生-権力」と呼んだが、この「死の中へ廃棄する」という意味が今ひとつつかみきれないでいた。「生-権力」を考えるにあたって、まずこの言葉の含意を知るところから始めようと思ったのはそういう理由からだった。しかし、答えはすぐに返ってきた。
 「〈生-権力〉の核心は、一部の人間が死ぬことによって多くの人間を生かそうとするところにある」。「それが最もはっきりした形で現れるのが戦争である」。





「生-権力」と健康イデオロギー『談』WEB版より)


雑誌『談』の最新号 no.75 は、特集:バイオ・パワー ・・・利用される生きる「力」

  • 杉田敦 「生-権力」はどのように現れるか
  • 藤原辰史 再生産される「生命空間」
  • (対談) 仲正昌樹×萱野稔人「暴力とセキュリティ」


[『談』WEB版]

フーコーの思想、フーコー論の一覧がある。要チェック。フーコーの本としては、最近ではコレージュ・ド・フランス講義『精神医学の権力』の邦訳が出た。また『知の考古学』(河出書房新社)の新装版も出た。

……にしても、萱野稔人氏はイケメンだなあ。


[雑誌『談』編集長によるBlog]


知への意志 (性の歴史)

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知の考古学(新装版)

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『国家とはなにか』

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