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ビジョナリー・カンパニーとクリーブランド管弦楽団




ニューズウィーク日本版』(2006年2月8日号)に、ビジネス書のベストセラー『ビジョナリー・カンパニー』(日経BP社)の著者であるジェームズ・C・コリンズ(James C. Collins)に関する記事が載っていた。
タイトルは「NPOに効くビジネス書 『ビジョナリー・カンパニー』の著者が非営利の世界に成功の法則を指南」。新著『Good to Great and the Social Sectors』(飛躍の法則とソウシャルセクターズ)の書評である。

GOOD TO GRT & SOCIAL SECTOR PB (Good to Great)

GOOD TO GRT & SOCIAL SECTOR PB (Good to Great)


この著書は、コリンズが、ビジネス関係者だけではなく、非営利事業に携わる人たちにも「成功の秘訣を伝授」したいと願い、自費出版したもの。
注目したいのは、コリンズがクリーブランド管弦楽団を「成功を例」にあげていることだ。彼は「低賃金の有志やボランディアはあごで使うのではなくおだてるべきだと書いている。

たとえば貧しい地域の公立学校に安い給料で若い教師を派遣する教育団体ティーチ・フォー・アメリカは、参加者の選考基準が非常に厳しい。敷居を高くすることで、教師のプライドをくすぐる戦略だ。
明確な目標や数値設定が、営業成績などに代わって成功の物差しになるとも指摘する(ニューヨーク警察が犯罪率の増減を執拗に調査するのはそのためだ)。

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則


クリーヴランド管弦楽団は、僕の好きなオーケストラの一つ。とくにクリストフ・フォン・ドホナーニが音楽監督をしていたころのクールな演奏/録音が気に入っている──ブルックナーはとてもスマートだったし、シューマン交響曲も、とてもスムーズな演奏だった。
ジェームズ・C・コリンズが事例として提示した「成功の秘訣」というのが、気になる。


[The Cleveland Orchestra]


Symphonies 1-4

Symphonies 1-4