HODGE'S PARROT

はてなダイアリーから移行しました。まだ未整理中。

ダッラピッコラ作品集と Ulrich Osterloh




ナクソスから、ルイージ・ダッラピッコラ(Luigi Dallapiccola, 1904-1975)の「ヴァイオリンとピアノ&ピアノのための作品全集」がリリースされて、大感激! ナクソス、ありがとう!

Complete Works for Violin & Piano

Complete Works for Violin & Piano

ピアノがロベルト・プロッセダ、ヴァイオリンがドゥッチョ・チェッカンティ。
プログラムは、

  • パガニーニの奇想曲によるソナティナ・カノニカ(1943)
  • バレエ音楽マルシア」の3つのエピソード(1949)
  • アンナリベラの音楽調(1951-1952)
  • インニ──3台のピアノのための音楽(1935)
  • ヴァイオリンとピアノのための2つの習作
  • ヴァイオリンとピアノのためのタルティーニアーナ第2(1956)

イタリアで最初に12音技法を取り入れた作曲家だけあって、例えば『アンナリベラの音楽帳』はたしかに厳格でウェーベルン風。しかし概して耳に馴染みやすいのがダッラピッコラのいいところ。『ヴァイオリンとピアノのためのタルティーニアーナ第2』なんてタルティーニだ。


ついでにエサ=ペッカ・サロネン指揮&スウェーデン放送交響楽団 によるダッラピッコラの代表作『とらわれ人』も。

Il Prigionero

Il Prigionero



それと、このナクソクのダッラピッコラのCDでは、カヴァーで使われている未来派風の絵画も、とても気に入っているんだ。
これは Ulrich Osterloh というイギリス生まれのアーティストの『Lumen』という作品。

Ulrich Osterloh 氏はウェブサイトをもっていて、ヴァーチャルギャラリーでその作品を鑑賞できる。