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ゲイ向けのライフスタイル・ブログ登場




Wired News の記事より
ゲイの人向けのライフスタイル・ブログ創刊(上)
ゲイの人向けのライフスタイル・ブログ創刊(下)

多くの訪問者を集めるゲイの人向けポルノのブログの話ではない。財政面では保守主義を貫きながら同性結婚を支持する『アンドリューサリバン・コム』や同性愛者にとって重要なニュースの見出しを紹介しているアンドリュー・トール氏の『トールロード』のことでもない。ファッションや生活、旅行について書かれたゲイの人向けの一般的なブログがないと言っているのだ。

というわけで、ゴシップをテーマにしたブログ『ジョシップ』を運営するデビッド・ハウスレイブ氏(21歳)が、『クィーアティー』を立ち上げた。

エディターはブラッドフォード・シェルハマー氏(29歳)が努めるとのこと。シェルハマー氏は米フレーバーピル・プロダクションズ社が発行するファッション関連のオンラインマガジン『JCレポート』でファッションのトレンドを追いかけていて、『アバクロンビー&フィッチ・クォータリー』誌や『ボルティモア・サン』紙、『ゲイ・コム』にも記事を提供している。

また、「ブログ経営」に関しても、興味深いポリシーやマーケット戦略が伺える。

ワイアード・ニュース(以下WN):ゲイのライフスタイルをテーマにしたブログの需要があると考えたきっかけは何?


デビッド・ハウスレイブ:これまでに会ったゲイの人はみんな、何十種類ものブログを読んでいた。それに、スウェーデンのV&Sアブソルート・スピリッツ社や『バドワイザー』の米アンハイザー・ブッシュ社、米オービッツ社や米アメリカン・エキスプレス社などの一流企業は、つねにゲイの目を意識している。さらに、米バイアコム社が同性愛者向けのテレビチャンネル『ロゴ』を開設したことも、確実に需要があることを示している。


ブラッドフォード・シェルハマー:ゲイのライフスタイルを扱った紙の雑誌はいくつも成功を収めている。同性愛を全面に出した雑誌(『ジャンル』『アウト』『アドボケート』など)もあれば、あからさまでない雑誌(『ディテールズ』『カーゴ』など)もある。しかも、ゲイたちは実際にこうした雑誌を読んでいる。カフェにいるゲイたちのテーブルの上を見たことがあるかい?


WN:米ゴーカー・メディア社を経営するニック・デントン氏は、これまでに同性愛者のライフスタイルをテーマにしたブログが多くの読者を獲得したことはないと言っていた。デントン氏はその理由を「『ゴーカー』のような主流のブログでも同性愛に関する話題をかなり取り上げているから」ではないかとしている。


ハウスレイブ:私はそうは思わない。私たちゲイに向けたブログがあったとしても、たいていはただのポルノサイトだ。普段から付き合いがあるゲイの人々も、ジョシップの読者のような他の場所で知り合った人々も、ゲイのコミュニティーをターゲットにした現在のオンラインコンテンツに軽蔑の目を向けている。

WN:巷にあるゲイポルノに関するブログとひとくくりにされる心配はないのか?


シェルハマー:クィーアティーは新しい試みだ。たくさん新しいことが始まれば、多くの人がさまざまなとらえ方をするだろう。ゲイポルノのブログの成功はうらやましいと思わざるを得ない。『フレッシュボット(日本語版記事)』にはありとあらゆる広告が掲載されているし、『ゲイポーンブログ』は大もうけしている。しかし、クィーアティーはポルノショップの広告で収入を得るつもりはない。われわれが求めているのはドイツのアウディ社やアブソルート社、イタリアのディーゼル社だし、われわれには独自にターゲットとする読者層がある。


WN:つまり、二人がそれを望めば、そうしたブログの市場ができるということ?


ハウスレイブ:そのとおりだ。ゲイの心をくすぐるには、アナルプラグや乳首クリップだけでは足りない。注目に値するものを提供しないというわけではなく、同性愛者が職場で読むことができるようなブログを書くことを重視している。クビになる心配もなければ、興味のない上司から言い寄られる心配もないようなブログだ。