歌野晶午の『女王様と私』に同性愛差別的表現があるのではないか、という指摘を見つけた。メモしておきたい。
だって話がおかしくなってから主人公がホモに言い寄られて体と引き換えに助けてもらったりするんですけど、なんか「ホモならすぐSEX、ホモならそういう扱いしてもOK」っていう風な同性愛の扱い方を作家が無警戒にするって、普通品位を疑われますよね。なんか本当に「壊れた」って感じなんですよ。
作者の経歴に傷をつけそうなこの作品を編集者がどうして出版することに決めたのか、実はそこが一番のミステリィです。
ttp://d.hatena.ne.jp/tk-mokami/20050909#p2
(はてな特有の自動TBを避けるために、直リンをしません)
とくに、僕が「問題」にしたいのは、ここだ。
ホモならそういう扱いしてもOK
同性愛者(同性愛関係)なら、○○しても「かまわない」ということ。このことは「やおい」における「レイプされてハッピーエンド」と同様、絶対に許せない。
さらに著書の宣伝文句には「めくるめく悪夢への第一歩」とあり、もしこれが、悪夢=同性愛と解釈できるのならば、卑劣で差別的なプロパガンダ以外の何物でもない(だいたい「ホモ」という「蔑称」の使用は、日本人を「ジャップ」と呼び、朝鮮人を「チョン」と呼ぶことと同じことだ。このことも看過できない)。
歌野晶午の本は読んだことがないのだが、この作家の本には、これまでもこういった差別的な──そう感じられるような──表現があったのだろうか?