AccuRadio を聴いていたらパガニーニの『24のカプリース』が流れてきた。
難曲を物ともしない技巧、だが決して仰々しくなく、どちらかというと端正なスタイル。何よりヴァイオリンの音色が美しい。
誰かな、と見たら、シュロモ・ミンツ(Shlomo Mintz)だった。
ミンツはかつて、天下のドイツ・グラモフォン(DG)から、かなりのCDをリリースしていたが、最近はその名前すらもあまり見かけなくなった。良い演奏家だと思うんだけどな。
それでミンツ演奏によるフランク、ドビュッシー、ラヴェルのヴァイオリンソナタを聴いた。ピアノはイェフィム・ブロンフマン。いやー、ミンツ巧い。とくにラヴェルの「ブルース」。技巧が冴えてる。ブロンフマンのピアノも──フランスものらしからぬ──明快な響きで良い感じだ。もちろんフランクの2楽章は、ヴァイオリンソナタとはいえ、やはりピアノが聴かせる。
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