HODGE'S PARROT

はてなダイアリーから移行しました。まだ未整理中。

アナログレコードの快楽

最近、LPレコードという「ニューアイテム」(オールド・アイテム)に凝っている。というのも、先日、某アメリカン・メーカーのオーディオ・コンポを買ったのだが、その製品には、(キャンペーン賞品として)レコードプレーヤーが付いていたからだ。

もっとも、レコードプレーヤーが届いたとき、LPレコードは一枚も持ってなかった。で、テキトーに見繕って買ってきた。聴いた……。
LPを聴くなんて15年ぶりぐらいだったのだが、そのサウンドには驚いた。
アナログってこんなに良い音だったのか……。
すっかりCD慣れしていたので、アナログレコードの「音」をすっかり忘れていた。
なんていうか、臨場感があるというか、立体感があるというか、とにかく「奥行き」が感じられるのだ。

いや、僕は別に「オーディオ派」ではないし、『ステレオ』誌だって読んでいるわけではないし、何より安価なコンポで聴いているだけだし。
でも、それでも、なんとなく、「音の違い」が感じられる。

例えば、「試聴」した一枚がカラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によるベルリオーズの『幻想交響曲』(1964年録音)。LP時代の定番中の定番の演奏だと思うが、これ、サウンドが重厚で、あの鐘もガーンと響くし、とても良かった。

それとゲザ・アンダのピアノ、フェレンツ・フリッチャイ指揮ベルリン放送交響楽団によるバルトークのピアノ協奏曲2番、3番。これも録音が1959年と古いのに、ピアノもオケもやけに生々しくて迫力がある。
そう、アナログレコードには、迫力というか、スケールというか、拡がりが「感じられる」のだ。「アウラ」といっては大袈裟かもしれないが、とにかく「雰囲気」を味わえる。

ただ、LPは操作がめんどうなんだよね。うーん、そうなると、今度はSACDというニューアイテムに眼がいく。