HODGE'S PARROT

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There's too many people planning your downfall

サウスポー・グラマー

サウスポー・グラマー

モリッシーの『SOUTHPAW GRAMMAR』は、いきなりショスタコーヴィチである。交響曲第五番の冒頭メロディが執拗に繰り返される。ただ、そのリリックは、大英帝国や時事問題といった政治的シチュエーションとは無縁のパーソナルな学生時代の回想といったもの。
しかし、そこにこそ、モリッシーアイロニーがあるのではないだろうか。

……なんていう大袈裟なアジはともかく、第一曲目『THE TEACHERS ARE AFRAID OF THE PUPILS』はとても印象に残る音楽だ。ショスタコの引用が重々しくて、そこにモリッシーのボーカルが独特のトーンで絡む。演奏時間は11分以上。
そして、「間違った/不適切な<言葉>を子供たちに言い放ったら、オレは許さない」というモリッシーの主張(クレイム)が、響き渡る。