ドイツの野党、自由民主党（ＦＤＰ）党首ギド・ヴェスターヴェレ氏（Guido Westerwelle）は、シュピーゲル誌のインタビューで、自身が同性愛者であることを認め、そしてゲイ・カップルの権利促進の必要を訴えた。
German Opposition Leader Calls for More Gay Rights [Deutshe Welle]
The FDP will never back any political attempt to return society to the 1950s. On the contrary, we want to achieve more progress.
このニュースが注目されるのは、もちろんゲイの政治家は欧米には多いが、その大部分が左派・リベラル政党に属している。ＦＤＰは名前の通り本来の意味で「リベラル」であって、ドイツ社会民主党(SPD)や緑の党といった左派とは違う──だから現在の中道左派政権では「野党」の地位にある。そしてこれまでゲイ・フレンドリーな政策を取ってきたのは左派政権だ。だから今回、自由民主党党首の「公式な」カミングアウトはかなりのインパクトがあると思う。
またヴェスターヴェレ氏は、先日書いたドイツ与党による「パートナーシップ法改正案」よりも、とくに養子に関してさらに異性愛カップルと同等の法改正が必要だと述べている。
