HODGE'S PARROT

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Magazine

戦争と”犬の献納運動”

図書館で各国の情報機関(英、米、仏、ソ連、イスラエル)関連の本を探していて、ふと思いついた──先日、Twitter に、ふとつぶやいた犬に関する本はないかな、と。探してみると『愛犬の友』という雑誌があった。その中の一冊が「人気ベスト15犬種」の特集号…

昼間のオカルト=人智学

アレクサンドル・スクリャービン(Alexander Scriabin、1872-1915)の音楽をいくつか連続して聴いていて──例えば《神聖な詩》や《法悦の詩》、《プロメテウス》などをまとめて聴いていて、そのため神秘体験を得た……わけではまったくなく、非常に明晰に書かれ…

オバママニアの冷静と情熱のあいだ

僕もバラク・オバマの演説DVDの付いた雑誌を買って、それを熱心に観ている一人なのだが(そして同性婚を始めとするゲイの権利にオバマ政権がどのように応えてくれるのか、もちろん、情熱をもって注視しているのだが)……米誌『TIME』(JANUARY 26, 2009)に──…

ゴールデン・ボーイ、マシュー・ミッチャムのカヴァー

北京オリンピックのゴールドメダリスト──そしてゲイであることを公表して出場した唯一の男性選手でもあった、マシュー・ミッチャム/Matthew Mitcham の特集が『Advocate』#1024 で組まれているようだ。もちろんカヴァーも飾っている。 Matt's Next Act [Adv…

雄弁術/The Art of Oratory

『クーリエ・ジャポン』2009年2月号を買ってきた。COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2009年 02月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/01/10メディア: 雑誌購入: 3人 クリック: 10回この商品を含むブログ (13件) を見る何よりも、バラク・オバマ…

レイチェル・マドウの「左からの一撃」

先日、米国聖公会の主教でオープンリー・ゲイのジーン・ロビンソン氏がバラク・オバマ次期大統領の就任式イベントに参加し祈祷するということを書いたが、そこで引いた YouTube 映像──MSNBC のニュースが「EXCLUSIVE」(独占インタビュー)になっていること…

「オバマはゲイに何をしてくれるのか?」

そんなゲイ・コミュニティの期待とともに『Advocate』最新号(February 1, 2009)のカヴァーは、1月20日より第44代アメリカ合衆国大統領に就任するバラク・オバマ氏が選ばれた。 via:iChatGay Blog "What will Obama do for Gays?" When a Nod’s Not Enough …

医療ツーリズム

『ニューズウィーク日本版』(2008-3.5)の特集記事は「医療ツーリズム」(メディカルツーリズム、Medical tourism)であった。治療のために外国を訪れる患者──と聞くと、最初は、アメリカや西欧の先端医療を受けに行くことだと思っていたが、違った。むしろ…

トーマス・ロバーツのイシュー

元CNNヘッドライン・ニュースのキャスター、トーマス・ロバーツ/Thomas Roberts が、米ゲイ雑誌『Advocate』の表紙を飾った。ロバーツはCNNのキャスターを務めていたときにゲイであることをカミングアウトし、それが大きなニュースになった──米国の大手…

ライナー・シュールマン

ある「過激な」映画を観て、そこでパロディ化されている(サブカルチャーとしての)「左翼文化」──主にイタリア、ドイツ(西ドイツ)を中心としたユーロ・ラディカリズム──について参考になるものがないかな、と『現代思想』をパラパラとめくっていた。 当然…

「それゆえ」

それゆえ、「規則に従うこと」は実践(プラクシス)である。そして、規則に従っていると信じることは、規則に従っていることではない。それゆえ、規則に「私的に」従うことはできない。そうでなければ、規則に従っていると信じることが、規則に従っているの…

コミュニケーションすること

上記の画像は『別冊宝島 ゲイの学園天国』の中の「Tokyo Gay Deaf Communitiy」という聴覚障害を持つゲイのグループについての記事のものだ。そこでは聴覚障害者とのコミュニケーションの手段として手話が紹介されていた。僕が手話について学んだのは、以前…

サブジェクト '86 ペーター佐藤

古本屋でたまたま見つけ手に取った『ピアチューレ ラカン』(piacere RAKAN、ラカンプレス)という雑誌。 実はこの雑誌の存在すら知らなかったのだが(一瞬、その雑誌名と幻想的なカヴァーから「お洒落な」精神分析の本かと思った)、男性向けファッション雑…

日本IBM、社内ダイバーシティ委員会に「セクシャル・オリエンテーション」部門設置

ちょうど『ニューズウィーク』(2008.2.13)の特集「CSR 企業の社会的責任ランキング」でも重要な評価基準として取り上げられていた職場のダイバーシティであるが、それに取り組んでいる国内企業のニュースがあった。日本IBMが社内ダイバーシティ委員会に”「…

『ニューズウィーク』に「フランスの英雄」ジェローム登場

最新の『ニューズウィーク 日本版』(2008.2.13)の特集は「企業の社会的責任ランキング」ということで、ビジネスパーソン&就職を控えた学生にとってはマストバイなのだが、その特集をより際立たせる記事も同時に掲載されてあった。そのタイトルは、 「ソシ…

『エスクァイア』のピアノ特集

『Esquire』(2008年3月号)の特集は「ピアノ300年、音楽の真相」だった。もちろん購入した。Esquire (エスクァイア) 日本版 2008年 03月号 [雑誌]出版社/メーカー: エスクァイア マガジン ジャパン発売日: 2008/01/24メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 84…

Psalm

『L'UOMO VOGUE』(GENNAIO 2005)より あなたはわたしの嘆きを踊りに変え 荒布を脱がせ、喜びを帯としてくださいました。 わたしの魂があなたをほめ歌い 沈黙することのないようにしてくださいました。 詩編30(新共同訳『聖書』) あなたが闇を置かれると…

They don't like nuance.

マーク・レナード/Mark Leonard に関する雑誌の記事を探していたところ、古い『WIRED』(NOVEMBER 2000)が出てきた。特集は、マイクロソフトの反トラスト法訴訟についてで、John Heilemann による『THE TRUTH THE WHOLE TRUTH AND NOTHING BUT THE TRUTH -…

マーク・レナードの論理

イギリスのシンクタンク研究員、マーク・レナード/Mark Leonard の著書が邦訳されていることに先日気がついた。『アンチ・ネオコンの論理 ヨーロッパ発、ポスト・アメリカの世界秩序』(原題 Why Europe Will Run the 21st Century)だ。アンチ・ネオコンの…

ブーレーズを「歌う」ベジャール

Geheimagent さんのエントリーで紹介されている、モーリス・ベジャールによるピエール・ブーレーズ《ル・マルトー・サン・メートル(主なき槌)》のバレエですが…… これって笑っていいんだよね。《コッペリア》とか《くるみ割り人形》みたいに。(笑)(笑)…

恋するトカゲの哀歌

《ル・マルトー・サン・メートル(主なき槌)》、《婚礼の顔》と並んでピエール・ブーレーズの「ルネ・シャール三部作」を形成する《水の太陽》の動画が YouTube にあった。指揮はもちろんブーレーズ自身だ。Pierre Boulez - Le soleil des eaux 人間が銃を…

前衛の終焉と有袋類

久しぶりに(そう、ホントに久しぶりなのだが)シュトックハウゼンのCDをいくつか聴いていたところ、やはり彼の死は堪えるな、と思った。以前は笑いながら(苦笑しながら)聴いていた、電子音がガガガグググと鳴る《コンタクテ/Kontakte》やクァルテットに…

長い髪してマルクスボーイ、今日も抱える赤い恋

かつて「モボ」「モガ」と呼ばれる若者たちが存在した。ウィキペディアを参照すると、「モボ」「モガ」は、それぞれ「モダン・ボーイ」「モダン・ガール」を略していった言葉で、大正末期から昭和の始め頃、西洋文化の影響を受けて新しい風俗や流行現象に現…

判断を誤ったのはパキスタンかアメリカか

パキスタンについては詳しくないので『FOREIGN AFFAIRS』に掲載されたダニエル・マーキーのインタビュー記事「なぜパキスタンはタリバーン対策に乗り気ではないか」を読んでみた。 ダニエル・マーキー/ Daniel Markey は、米外交問題評議会(Council on For…

テルミンのある風景

というわけで、『大人の科学マガジンVol.17』の「テルミンmini」で遊んでいる。テルミン (大人の科学マガジンシリーズ)作者: 大人の科学マガジン編集部出版社/メーカー: 学研プラス発売日: 2007/09/28メディア: ムック購入: 18人 クリック: 157回この商品を…

『ニューズウィーク 国際版』はゲイ・ライツ特集

『towleroad』で知ったのだが、最新の『Newsweeks international editions』(ヨーロッパ、アジア、南アメリカ)では、「世界におけるゲイの権利のための闘争」(Gay Rights Gain Ground Around Globe)を特集している。 [Newsweeks international editions]…

ニアル・ファーガソンの大英帝国論

『論座』(2007年5月号)をパラパラとめくっていたら、イケメンの英国紳士の写真があった。歴史学者ニアル・ファーガソン(Niall Ferguson、1964年生まれ)のものだ。地味なイメージのある歴史学らしからぬ煽り文句も気を引く──なんでも「欧米でいま最も売れ…

『ブルータス』流「西洋美術を100%楽しむ方法」

ページを開いたところ、いきなりDOLCE & GABBANA/ドルチェ・ガッバーナのセクシーな広告が眼に飛び込んできたわけだが……久しぶりの『BRUTUS』のアート特集は読み応えがあった。BRUTUS (ブルータス) 2007年 4/15号 [雑誌]出版社/メーカー: マガジンハウス発…

左翼の反ユダヤ主義と「ラディカル」の囮

ウイスキーに限る──ビールもワインも飲めるけど、やっぱり僕が好きなのは、スコッチ、バーボン、アイリッシュ、カナディアン、そして国産ウィスキーだ。ただここのところ飲みすぎの気配。先日買ったばかりの『TEACHER'S』がもう底がつきそうだ。 スラヴォイ…

情報収集と盗聴は違う? NSA盗聴疑惑

『クーリエ・ジャポン』(6.15/2006 #014号)に”ブッシュ政権を揺るがすNSA「盗聴疑獄」の全貌”という記事が載っていた。COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2006年 6/15号出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/06/01メディア: 雑誌 クリック: 3回この商品…