HODGE'S PARROT

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《峡谷から星たちへ》からホワイトノイズへ

久しぶりに長い音楽を聴く時間が取れたので、オリヴィエ・メシアン(Olivier Messiaen、1908 - 1992)の《峡谷から星たちへ》を聴きかえした。演奏は、エサ=ペッカ・サロネン指揮&ロンドン・シンフォニエッタ、ポール・クロスリー(ピアノ)。カップリング…

”So In Love” 日曜洋画劇場版

Twitter で、ヴィラ=ロボスのピアノ協奏曲第5番から話が進んで…(中略)…あの日曜洋画劇場のエンディングで使用された「ピアノ協奏曲風」ヴァージョンによる、コール・ポーターの《So In Love》が YouTube にあがっていたのを見つけた。やったー! 日曜洋画…

スクリャービンの重低音

YouTube にスクリャービンのピアノ曲がいくつも挙がっていたので、その中で重低音を重視した作品のビデオをいくつか。《ピアノソナタ第1番 嬰ヘ短調》の第3楽章と《黒ミサ》は以前紹介した。 まずはスクリャービンの名刺代わりともいえる有名な《練習曲 嬰ニ…

J.S.バッハ《平均律クラヴィーア》第2巻第16曲

ヨハン・セバスティアン・バッハの《平均律クラヴィーア曲集》第2巻第16曲ト短調 BWV885 の素晴らしい演奏が YouTube にあった。 Ivan Donchev plays Bach 演奏者は、Ivan Donchev というブルガリアのピアニスト。1981年生まれ。とりわけフーガ(四声だよ!…

”可愛らしい顔型ビスケット” BN COOKIES

フランスで人気?の「BN ビスケット」(MiNi BN、United Biscuits France)をもらいました。 可愛らしい顔型……が特徴です。チョコレートとストロベリー・ジャムが楽しめます。 本当に可愛い顔型……ですね。ハロウィーンのジャックランタンを思い出しました。…

ベルニーニのエクスタシー

ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(Gian Lorenzo Bernini、1598 - 1680)も好きなアーティストで、あの滑らかな質感と独特の「表情」をもつ彫刻作品の数々は神業だな、と思う。で、そんなベルニーニの『アポロンとダフネ』をカヴァーに使用したCDをラックか…

マリオネットの葬送行進曲

シャルル・グノー(Charles Gounod、1818 - 1893)と言えば、オペラ『ファウスト』や『ロメオとジュリエット』がその代表作で、また、J.S.バッハの《平均律クラヴィーア曲集》の「前奏曲 第1番 ハ長調」にメロディを付した《アヴェ・マリア》がとりわけ大人…

レオニダス・カヴァコスのベルクとタレガ

ミトロプーロスの動画はないかな、と YouTube を探してみたが「動・画」はなかった。その代わりに、同じギリシア出身の音楽家ということで、related からヴァイオリニストのレオニダス・カヴァコスの映像がヒットした。 Leonidas Kavakos これはインタビュー…

中国最大のパイプオルガン

上海にある中国最大のパイプオルガンに関する映像が YouTube にあった。 Largest Pipe Organ in China [上海东方艺术中心/上海東方芸術センター/Shanghai Oriental Art Center] http://www.shoac.com.cn/ http://www.culture.sh.cn/english/vsorts_detail.…

音楽コメディ 〜 ラフマニノフの手はデカかった。

Igudesman & Joo という、ヴァイオリンとピアノのデュオに注目したい。 YouTubeでの再生回数をみると、二人は、かなり有名な音楽家なのだろう。とにかく彼らの息の合ったプレイは実に楽しい! 例えば、二人の「共同作業」によるラフマニノフの見事な演奏。 R…

バリオス《郷愁のショーロ》

ジョン・ウィリアムズ/John Williams の70年代の映像が YouTube にあった。この音楽に耳を澄ませて欲しい。 Choro de saudade - Agustin Barrios 曲は、アルバン・ベルクと同年に、南米はパラグアイで生まれたアグスティン・バリオス(Agustín Pío Barrios…

《タンゴ・エン・スカイ》と《アッシャー・ワルツ》

チュニジア出身のローラン・ディアンス(Roland Dyens、b.1955)作曲による凄くカッコいい、グッとくる、胸を熱くする……飛び切りのギター曲《タンゴ・エン・スカイ/Tango en Skaï》の演奏が YouTube にあった。 Roland Dyens Tango en skai いい曲だな。グ…

ブーレーズ《レポン》

うわ! ピエール・ブーレーズの《レポン》(Répons、1980-84)じゃないか! しかも「音響のイメージ」(位置、空間)が図示されているし──とりわけ 6:20 過ぎからの色彩感がたまらない! Boulez: "Repons" 1/5 Boulez: "Repons" 2/5 40年代50年代の厳格なセ…

パリス・ヒルトンを共和国大統領にしようぜ!

いや、アメリカ合衆国じゃなくってさ。 Paris W. Hilton - Paris For President full music video Paris For President! You can get married if you’re straight or if you’re gay http://www.parishiltononline.net/paris-for-president-lyrics/ ヒルトン…

ヴァリエーション フランクの《前奏曲、フーガと変奏曲》

僕にとって最愛の曲の一つといえる、セザール・フランクの《前奏曲、フーガと変奏曲》 Op.18 の演奏が YouTube に追加されていた。しかも、その中には、独創的なアレンジを施したものがいくつかあった。交響曲ニ短調やヴァイオリンソナタのように有名作では…

カスリーン・フェリアーの”Erbarme dich, Mein Gott”

YouTube にカスリーン・フェリアーが歌う、J.S.バッハ『マタイ受難曲』のアリア《憐れみ給え、わが神よ》があった。素晴らしい──それ以外の言葉は、ない。 St. Matthew Passion by Kathleen Ferrier 憐れみたまえ我が神よ『マタイ受難曲』 Kathleen Ferrier …

『ヨハネ受難曲』を聴いて

『ヨハネ受難曲』もグットくる演奏があった──最近投稿されたようだ。 J. S. Bach - Johannes Passion (1) で、この演奏会を収録した動画を見終わった後、何気に related にあった別の『ヨハネ受難曲』の映像を見たら……そこで使用されていた映像はメル・ギブ…

メシアン《未完のページ》とトマ・ブロシュ

「他では読めない」(岩波文庫)ではなく、「他では聴けない」ナクソスのディスクの中でも、個人的にとびきりの一枚が『オンド・マルトノのための作品集』。トマ・ブロシュ/Thomas Bloch がオンド・マルトノを演奏しているものだ(クリスタル・オルガンも。…

プーランクの即興曲第15番

FeliscutusverX さんの記事に触発されて。 僕もフランシス・プーランクって、どちらかというと苦手な作曲家で、やっぱりあの「妙な軽さ」になんだか戸惑ってしまう……ときに苛立つことさえある(笑)。たまに聴いたりするのが《スターバト・マーテル》や《グ…

ピアソラの”アヴェ・マリア”

アストル・ピアソラ/Astor Piazzolla の『ブエノスアイレスのマリア』のすごくいい! 演奏があった。 Maria de Buenos Aires Astorpia quinteto Piazzolla_Tango Argentina 映像を見ると、「独特の霊感」に満ち溢れたヴォーカルや短髪のピアニストに眼がいっ…

デュパルク《旅への誘い》

旅への誘い(デュパルク:歌曲集)アーティスト: スゼー(ジェラール),デュパルク,ボールドウィン(ダルトン)出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン発売日: 1998/09/23メディア: CDこの商品を含むブログ (1件) を見る フランスの詩人、ポール=アルマン・シ…

フィリップ・ジャルスキーの《魅惑》

ショーソンの《コンセール》の──とくに《シシリエンヌ》の演奏がないかな、と YouTube を探してみたが見つからなかった。《詩曲》はやたらとヒットしたが……。代わりに、カウンターテナーのフィリップ・ジャルスキーの歌う《魅惑》(Le charme)Op.2-2 が見つ…

スーパーヒーローの描き方

バリー・ウインザー=スミスについて調べていたら、コミック・ブックのアーティスト/イラストレーターたちがコミック(アメコミ)のヒーローを描いている様子を撮った動画があって、とても興味を惹いた──その職人技に感動した。 Drawing Superheroes (3 of …

ブライヅヘッドのABC

映画『Brideshead Revisited』英国プレミア上映、出演者ら出席 [AFP] それにしても、日本では、いつになったらこのイヴリン・ウォーの小説『ブライヅヘッドふたたび』の映画化作品──チャールズ役がマシュー・グード、セバスチャン役がベン・ウィショー──を観…

デヴィッド・バーン&バラネスク・クァルテットのクラフトワーク

Quintorigo というイタリアのバンドによる「クラシカルな」クラフトワーク/Kraftwerk の《The Robots》の演奏にグッときているのだが──そもそも僕がクラフトワークというドイツのグループを知って興味を惹いたのは、バラネスク・カルテットというイギリスの…

革命の音楽 〜 ショスタコとイギリスのミュージシャン

コメントでマーガレットさん書いてくれたように、ペット・ショップ・ボーイズのアルバム『Behaviour』に収録されている《My October symphony》は、ソビエト・ロシアの作曲家ドミトリー・ショスタコーヴィチの交響曲第2番「十月革命に捧ぐ」 Op. 14 にインス…

クラシカルでクールなクラフトワークの《ロボット》

前のエントリーの関連エントリーに記した「弦楽三重奏版クラフトワーク」は、クラフトワーク/Kraftwerk の《The Model - Das Modell》というエレクトロポップを、弦楽三重奏という「室内楽の」編成で演奏したものについて書いたのであったが、久しぶりにそ…

君自身のために 〜 Pet Shop Boys と Steve Walker

本日、10月4日はペット・ショップ・ボーイズ/Pet Shop Boys のクリス・ロウ/Chris Lowe の誕生日ということで……これはもう、margaret さんのサイトを訪れましょう。素敵なバースデー・パーティが催されたようです。 マーガレットの妄想日記★366days Pet Sho…

ブラボー! ヒラリー!

あのヴァイオリン曲の難曲中の難曲、ハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンスト(Heinrich Wilhelm Ernst、1814 - 1865) 作曲=編曲による『シューベルトの《魔王》による大奇想曲』(Der Erlkönig, Grand Caprice Op.26)を、怜悧に弾くヒラリー・ハーン(Hila…

He wore blue velvet

すっかりサソリの毒にやられて……身体が熱くなり、毒を抜くために「動き」まわらなければならない状態──いや、それはタランチュラ/タランテラだ! とにかく血潮──血液が滞留して「バビロンの街路を歩きまわって、その泥沼のうちに、あたかも肉桂や貴重な香油…