HODGE'S PARROT

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Espionage

ヘイデンCIA長官が訪韓、次は中国へ

アメリカ中央情報局(Central Intelligence Agency、CIA)のマイケル・ヘイデン長官(Michael Hayden)が、26日、韓国を訪問、情報部当局や軍関係者と会談を持った。 米CIAヘイデン局長が極秘訪韓、軍関係者ら接触 [Yahoo!ニュース/YONHAP NEWS] ヘイデン局…

反テロ法容疑で逮捕 英バーミンガム

昨年末に読んだ『パンドラ抹殺文書』の感想をやっとこの間書いた(やっと書けた)、という状況なので、ニュースのニュースとしての「ヴァリュー」には、ちょっと目を瞑っていただこう。なんと言っても、『R25』(2007 2.1 No.128)の記事「職業ライターとブ…

……にもかかわらず、DGSE と CIA の関係は極めて良好

朝日新聞の記事(電子版)に、「シラク仏大統領の腹心」ドビルパン首相とドストブラジ外相によるアメリカのイラク政策を批判する記事が載っていた。仏の首相米のイラク政策批判 「米はイラクで失敗した」 [asahi.com] フランスのドビルパン首相とドストブラ…

マイケル・バー=ゾウハー『パンドラ抹殺文書』

パンドラ抹殺文書 (ハヤカワ文庫NV)作者: マイケルバー=ゾウハー,Michael Bar‐Zohar,広瀬順弘出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/03/01メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (10件) を見る 「赤い……アキレス……パンドラに……接近」 『パンド…

エジプト人の元大学生、モサドに情報提供

海外で暮らすアラブ人の情報をイスラエルの情報機関モサドに提供していたとして、ムハンマド・アタルというエジプト人が、エジプト当局により逮捕、起訴されたという記事があった。モサドにアラブ人情報提供、エジプト人の元大学生逮捕 [Yahoo!ニュース/読…

ジョニー・デップ、元ロシア情報機関幹部殺害事件を映画化

昨年11月、亡命先のロンドンで死亡した元スパイ、ロシア連邦保安局(FSB)の大佐アレクサンドル・リトビネンコ氏(Alexander Litvinenko)の事件を題材にした映画が計画中とのこと。プロデュースするのはハリウッドスター、ジョニー・デップだ。 ジョニー・…

オペレーション・オペラ

英紙『サンデー・タイムズ』*1は、イスラエルがイランの核関連施設を地中貫通爆弾、通称「バンカーバスター」弾(bunker-buster)で爆撃する計画を作成していると報道した。 当然のことながら、イスラエルの安全保障当局者はこの報道内容を全面的に否定した…

レン・デイトン『ベルリンの葬送』

スパイ小説──というより「二重スパイ」という裏切りのテーマを扱った小説、レン・デイトンの『ベルリンの葬送』、ジョン・ル・カレの『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』、マイケル・バー=ゾウハーの『パンドラ抹殺文書』を立て続けに読んで(再…

マイク・マコネル氏、「トップ・スパイ」就任へ

ブッシュ米大統領は、ジョン・ネグロポンテ国家情報長官(John Negroponte)を、ライス国務長官に次ぐ国務省ナンバー2の国務副長官に指名した。それにともない、後任の国家情報長官には、元国家安全保障局(NSA、National Security Agency)局長のマイク・…

受けてみたい! 「スパイ」講座

ジョー・リバーズはモスクワの二つのスパイ大学で教えていたのである。彼はKGBが対米浸透工作用に養成したエージェントに対してはいつも口酸っぱく説いてきた。最も破滅的で逮捕の原因となる間違いは決して大失態などではなく、ふだん警戒心を怠らぬ事項への…

死亡したリトビネンコ元中佐事件の続報

だめな僧正(ビショップ)というのは、味方の歩(ポーン)に邪魔されているものをいう。 レン・デイトン『ベルリンの葬送』(稲葉明雄 訳、ハヤカワ文庫)p.50 連邦保安庁(FSB)元中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏の変死関連で、この一週間の「動き」…

元スパイ、ラスブリッジャーの死

パトリック・ラーデン・キーフ著『チャター』(Chatter: Dispatches from the Secret World of Global Eavesdropping by Patrick Radden Keefe)の第4章「黒い電話・灰色の電話」。機密保持と情報漏洩(の歴史)についてコンパクトにまとまっている。チャタ…

英政府、緊急治安会議「コブラ」招集

亡命先のイギリスで11月23日に死亡したロシア連邦保安局(FSB)の元大佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏(Alexander Litvinenko)の身体から大量の放射性物質ポロニウム210を検出されたことを受け、英政府は24日、ジョン・リード内相(John Reid)を中…

アメリカ新国防長官に元CIA長官指名

ブッシュ大統領は8日、ホワイトハウスで会見し、対イラク政策の責任者だったドナルド・ラムズフェルド国防長官(74歳)を更迭した。そして後任に、元中央情報局(CIA)長官ロバート・ゲーツ氏(63歳)を指名した。ゲーツ氏は第13代CIA長官で、在任期間は199…

利用された「ネオ・ナチ行為」  トレモー知事夫人爆殺事件

ティエリ・ウォルトン(Thierry Wolton)の『さらばKGB 仏ソ情報戦争の内幕』(吉田葉菜 訳、時事通信社)から第4章「虚偽とその利用──逆情報工作」。 1956年末、フランス東部のバ・ラン県とオー・ラン県に住む要人300人が「独立ドイツをめざす戦闘団」とい…

フレデリック・フォーサイス、新作『アフガン』を語る

『ジャッカルの日』や『オデッサ・ファイル』などで著名なフレデリック・フォーサイス(Frederick Forsyth、1938年生まれ)が、新作『The Afghan』を発表し話題を呼んでいる。フォーサイス氏が新作「アフガン」 現実の世界を鋭く切る筆致健在 [FujiSankei Bu…

情報収集と盗聴は違う? NSA盗聴疑惑

『クーリエ・ジャポン』(6.15/2006 #014号)に”ブッシュ政権を揺るがすNSA「盗聴疑獄」の全貌”という記事が載っていた。COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2006年 6/15号出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/06/01メディア: 雑誌 クリック: 3回この商品…

エシュロンに関すること──シギントの法則

チャター、短いが実に興味深い単語だ。もともとは罪のないおしゃべりという意味で、ゴシップ、噂話、子供の他愛ないおしゃべりといったところだ。だが、一夜にしてこの単語には不吉な意味が加えられた。今や、その日その日のチャターが、国家的なパニックが…

「虹の戦士」号事件、再び

わが国でスパイ活動が論じられるときは、たいていフランス情報部 SDECE *1の怪しげな行為が槍玉にあげられるものと相場が決まっている。たとえばベン・バルカ誘拐事件*2や、もっと近いところではニュージーランドの「虹の戦士」号爆破事件〔1985年7月、フラ…

モサド、勧誘工作の手口

ビクター・オストロフスキー&クレア・ホイ著『モサド情報員の告白』(By way of deception、TBSブリタニカ)。イスラエルの情報機関モサド*1の元オフィサーが書いたノンフィクションで、1991年の発売当時、イスラエル当局がこの本の出版差止請求を起こし、…

ディスインフォメーション 〜リチャード・ディーコン『情報操作』

リチャード・ディーコンの『情報操作 歪められた真実』(THE TRUTH TWISTERS Dis Information, 1986)から第3章「マスコミと書籍を利用する」。 ここでディーコンは、マスコミ界ほど情報操作が効果的に浸透した分野は他に見当たらない、と断言する。しかも…

「スパイ・サテライト」H-IIA、打ち上げ成功

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日午後、種子島宇宙センターから、情報収集衛星光学2号機を搭載した国産主力ロケット10号機(H-IIA・F10)の打ち上げに成功した。情報収集衛星(IGS、intelligence-gathering satellite)は、事実上の偵察衛星(spy…

歴史のレトリック、批評のポリティックス 悪口を習う

Oops! このニュースこそ「日本的無意識」がどのように構築されてきたのか、考えさせられるぜ。 資金提供で親米政権安定化…CIAの対日工作明らかに [Yahoo! ニュース/読売新聞] 米国務省は18日、米中央情報局(CIA)が1958年から10年間にわた…

CIA、アイヒマン情報を握り潰す

米中央情報局(Central Intelligence Agency、CIA)は、ナチス・ドイツによるユダヤ人大虐殺の最高責任者だった親衛隊幹部アドルフ・アイヒマン(Adolf Eichmann)について、アルゼンチンでの潜伏情報や偽名を知りながら放置していた。6日、機密解除されたC…

ブライアン・フリーマントル『狙撃』

「イスラエルは和平を望んでいないのか」 レーヴィは笑いながら、二つのグラスにブランディを注ぎたした。 「妙な事実だが、イスラエルは……あんたがた英国流の言い方でなんといったかな……そう、ダンケルク魂で強く結ばれた国家であるほうが、存在しやすいん…

ポーチマ刑務所にて

フリーマントルの『狙撃』には、ポーチマ刑務所とセルブスキー研究所というソビエトの「矯正施設」の描写がある。もちろん『狙撃』はフィクションである。が、しかしフリーマントルは『KGB』という著名なノンフィクションを書いていることは言うまでもないだ…

フリーマントル『黄金をつくる男』

黄金(キン)をつくる男 (新潮文庫)作者: フリーマントル,中野圭二出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1985/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る 1981年に出版された(邦訳は1985年)ブライアン・フリーマントルのジョナサン・エヴァンズ名義作品…

西欧の核の下に、オランダ病

井家上隆幸『20世紀を冒険小説で読む』の第37回「核戦争の危機」(『ミステリマガジン』1994年9月号)。 扱われている情勢は、1980年代初頭のヨーロッパ。ソ連は戦域核「SS20」を配備、ヨーロッパを攻撃目標としている。一方、NATO側は、この措置に対抗す…

ブライアン・フリーマントル『消されかけた男』

「連中は別方向から攻撃していますよ」と、彼は追及をかわした。「なんだが軍隊用語みたいですがね」 「軍人にはスパイ組織の運営はできんよ」 チャーリーのさしだした糸口をたぐって、ベレンコフはきっぱりとそう言い切った。 「あなたは将軍じゃないですか…

英対外情報部MI6、新聞広告でスパイ募集

彼が情報部の試験を受け、サンドハースト陸軍士官学校の落伍者たちを競争相手に、情報部の試験を受けたのは、閲兵上から逃げるためだった。あの落伍者たちときたら、試験で言いたい放題にまくしたて、必ず合格するものと決め込んでいたばかりか、毎週末を楽…