HODGE'S PARROT

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Attitude

罪なき血

font-da さんの 「ポルノグラフィとイデオロギー - キリンが逆立ちしたピアス」を読んだ。僕が普段から考え、悩まされてきた問題についての示唆がそこにあるように思い、少し整理しておきたくなった。それは、言うまでもなく、同性愛表現が描かれてありなが…

表象暴力と「やおい」、あるいはサルトルの「見るか見られるか」の戦い

永野潤 著『図解雑学 サルトル』(ナツメ社)を読んだ。ジャン=ポール・サルトルについての解説書で、絵と文章でプレゼンテーションされている。平明でわかりやすく、サルトルの多彩な思想・活動を、改めて、概観できる。図解雑学 サルトル (図解雑学シリー…

眼差しは見られるのです 精神分析が群がる「少女」たち

aburaxさんという方が、 「ボーイズラブ」にはまる「少女」たち という記事で僕の「やおい」に関するエントリーを引用してトラックバックをくれたそうなので、そのエントリーをまとめておきたい。というのも「「やおい」は異性愛の症候である」が最近ブック…

ヨハン・シュトラウスはユダヤ系である

クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮、クリーヴランド管弦楽団によるマーラーの交響曲第6番《悲劇的》を聴く。マーラー:交響曲第6番アーティスト: ドホナーニ(クリストフ・フォン),マーラー,シェーンベルク,ヴェーベルン,クリーヴランド管弦楽団出版社/メー…

不可視のマイノリティ

ジャパンタイムズに「Invisible minority Japan's lesbian community in dual struggle for rights, acceptance」という記事が掲載された。 Invisible minority [Japan Times] 女性同性愛者に対する──未だに流通している──ステレオタイプ、俗説、偏見、捏造……

ベルリン国際映画祭、ボスニア映画『グルバビツァ』が最高賞

第56回ベルリン国際映画祭の授賞式が2月18日行われ、ヤスミラ・ジュバニッチ監督(Jasmila Zbanic)によるボスニア・ヘルツェゴビナ紛争下のセルビア人兵士によるボスニア女性への組織的な強姦を背景に母と娘の葛藤を描いたボスニア映画『グルバビツァ』(Gr…

硬直したペニスの痕跡

岩波文庫からレヴィナス『全体性と無限』(熊野純彦 訳、ISBN:4003369114)が出たので、熊野純彦『レヴィナス入門』と合田正人『レヴィナスを読む』を拾い読みをしていたら、リュス・イリガライが結構辛辣にレヴィナスを批判しているのだった。 しかし、これ…

隠喩としての病 「やおい」とその「語られかた」

川原泉の「ヘイトスピーチ」における「バイキン」という<言葉>の使用が、エイズという病気/疾病と関連づけられていること。このことは、「蔑称」「差別語」の使用以上に(あるいはそれらとの「相乗作用」によって、はるかに)、大きな問題であると、最近…

少女マンガと優性思想、そして赤木かん子

川原泉の「ヘイトスピーチ」には、その根に「優性思想」に基づく偏見と差別があるのではないか。そして、その差別主義に塗れた川原作品を「子供に紹介する」赤木かん子にも「問題」があるのではないか、と思っていた矢先、そのことを指摘した記事を見つけた。…

愛ゆえのレイプ、愛国心ゆえのレイプ

『言葉と傷』という題名の論集に寄稿した法学者や活動家たちは、憎悪発話の規制に理論的根拠を与えようとして、「発話」の法的範囲を拡大したり、複雑化する傾向がある。これが可能になるのは、発言を思想の「表現」であり、かつ「ふるまい」の形態であると…

HIV/献血拒否を笑いのネタにする「やおい」の卑劣

http://d.hatena.ne.jp/boilednepenthes/20050529 より 今までにネット上で、男性同性愛的表現を含む二次創作小説作品(女性向け同人とか、やおいと呼ばれるアレ*1)を読んだ中で、一つビックリしたというか衝撃を受けた作品がありまして。 内容: ある一組…

幻想の感染/快楽の転移

例の小林泰剛容疑者による少女監禁事件。この事件そのものについては、あまり関心がない。また、この事件がキッカケとなって、いわゆる「エロゲー」などポルノグラフィーへの表現規制が「問題化」されてきているが、僕個人としては、「性表現そのもの」を規…

搾取。慰安婦問題、同和差別問題、そして「やおい」問題

スピヴァクはリプレゼンテーションの二重の意味を考えなくてはいけないということを繰り返し言っていますね。他者を表象するということと、他者のために代弁するという二重の意味。つまり他者表象は社会関係から独立した純粋な言説空間で成されるわけではな…

Outrage!

イギリスのある政治家を検索していたら、自分の以前のエントリーがヒットした。そしてついでにその前後の記事を読んでいたら、怒りが込み上げてきた。そのエントリーは「やおい」について書かれていたからだ。特にリンク先の「やおい論」の、そのあまりの身…

パピエ・マシン、パピエ・コレ、サンパピエ

パピエ・マシン 上 (ちくま学芸文庫)作者: ジャック・デリダ,中山元出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/02/09メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (19件) を見るここのところデリダ本の出版ラッシュで、どうせ読めない/読まないからいい…

ゲイ・ファミリー/Love Makes a Family

今日はバレンタインデー。ということで、HRC(Human Rights Campain)のサイトも「OUR LOVE ROCKS」というバレンタイン特集。ゲイ、レズビアンのカップルたちが「ラブラブな写真とメッセージ」を見せ付けている。 http://www.hrc.org/それと、365Gay.com には…

クリス・スミス氏のHIV告白は勇敢で誠実な態度

Stonewall のチーフ・エグゼクティブ Ben Summerskill 氏が、HIVキャリアであることを公表したクリス・スミス元英文化相について、オブザーヴァーに署名記事を寄稿している。 A brave and candid stance from a courageous politician [Observer/Gurdian]…

「メタ・差別」としての「やおい」

スラヴォイ・ジジェクの「『アンダーグラウンド』―あるいは他の手段による詩の継続としての民族浄化」を読んで。 http://www.ntticc.or.jp/pub/ic_mag/ic018/intercity/zizek_J.htmlこれまで、ラカン=ジジェクについては、精神分析という「躓きの石」のため…

「ブッカケ」と「やおい」

Wired New (日本版、米版)を読んでいたら、「ブッカケ」が英語でも「bukkake」で通用することになっているようだ。アニメからアダルトまで、日本の大衆文化を世界に発信する『Jリスト』 [Wired News 日本版] Fix for Japan Pop-Culture Addicts [Wired New…

「フィギュア萌え族」と「やおい」

大谷昭宏氏の「フィギュア萌え族」という<言葉>に反感や憤慨を表明している人は多いようだが、そういった人たちは、「同性愛関係」が「やおい」と呼ばれることに対し、どう思っているのだろうか。はてなダイアリーのキーワード「やおい」より http://d.hat…

盗まれたウルトラ・アイは必ずモロボシ・ダンに届く、大文字の<他者>の語らいとしての「やおい論」

http://d.hatena.ne.jp/HODGE/20041219#p1 http://d.hatena.ne.jp/HODGE/20041223#p1 http://d.hatena.ne.jp/HODGE/20041226#p1 http://d.hatena.ne.jp/HODGE/20041230#p1 の、とりあえずのまとめとして。 しかし、人は象徴界の段階に丸ごと移行するわけでは…

言葉で人を傷つけること

「フェミだの萌えだの」より http://d.hatena.ne.jp/shizuma/20041015#p5 私が「やおい」で問題だと思っていること。それは、書き手や読み手がどれだけ「これはリアルな男性同性愛とは無関係です」と言ったところで、その作品が「男性同性愛の形をとっている…