HODGE'S PARROT

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スーパーヒーローの描き方

バリー・ウインザー=スミスについて調べていたら、コミック・ブックのアーティスト/イラストレーターたちがコミック(アメコミ)のヒーローを描いている様子を撮った動画があって、とても興味を惹いた──その職人技に感動した。 Drawing Superheroes (3 of …

マーヴェル・コミックのゲイ・キャラクター

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数年間のニュースを思い出した──どこかに書いたかもしれないが、マーヴェル/Marvel のキャラクターがゲイであることをカミングアウトした、というものだ。彼の名はローハイド・キッド。アメリカ西部で活躍するガンマンだ。 ま、コミックについての解説は僕…

クリスチアン・ニュルンベルガー『17歳からの聖書の読み方』

17歳からの聖書の読み方作者: クリスチアンニュルンベルガー出版社/メーカー: 主婦の友社発売日: 2007/12/01メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (11件) を見る 著者はドイツのジャーナリスト。この本は『聖書──本当に知っていなければいけ…

君自身のために 〜 Pet Shop Boys と Steve Walker

本日、10月4日はペット・ショップ・ボーイズ/Pet Shop Boys のクリス・ロウ/Chris Lowe の誕生日ということで……これはもう、margaret さんのサイトを訪れましょう。素敵なバースデー・パーティが催されたようです。 マーガレットの妄想日記★366days Pet Sho…

「シューマンを聴きながら」2

再び、フェルナン・クノップフ(Fernand Khnopff、1858-1921)の絵画『シューマンを聴きながら』を見つめながら、シューマンの音楽を聴きたくなった。 En écoutant du Schumann/listening to Schumann *1 音楽的人間は鳥の中で脱領土化する。そのとき鳥それ…

ダビデのごとくピアノを弾くマイルズ

ヘンリー・ジェイムズの『ねじの回転』(The Turn of the Screw)を読み返していたら、なるほど、と思わせる記述があった。マイルズが家庭教師を油断させるためにピアノを弾き、その間、フローラが「幽霊」に会いに「行って」しまった──と、家庭教師が思い込…

ハン人形@渋谷

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一瞬「壁に人が……?」と思った。それほどリアルだった。 で、何かと思ったら……これだった。 片側半分の「ハン人形」、渋谷・原宿各所に出現−「ハンゲ」プロモで [シブヤ経済新聞] 壁にめり込んだ「人」が各地に出現!?――王様や宇宙人、バレリーナなどさまざ…

デミアン・ハーストの《鮫》 〜 生者の心における死の物理的な不可能性

フェルメールの絵画作品が東京都美術館に滞在しているが、ニューヨークのメトロポリタン美術館では、イギリスの現代アーティスト、デミアン・ハースト(Damien Hirst、b.1965)による鮫のホルマリン漬け《The Physical Impossibility of Death in the Mind o…

ジェイ・ジョプリングとホワイト・キューブ

10年前の雑誌『ブルータス』(1998年5/15号)は「クール・ブリタニア」特集だった。もちろん、そこには、デミアン・ハーストも登場している。で、その『ブルータス』の記事で眼を惹いたのが、デミアン・ハーストを「プロデュース」した男、ジェイ・ジョプリ…

ポール・スミスの複数の一人の男 Sing when you're winning

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イギリスの写真家ポール・スミス(Paul M. Smith、b.1969)の撮る「若い男たち」(lads)はとても魅力的だ──酔っぱらって、ハイになって、馬鹿騒ぎをしている「彼ら」のスナップショット ”Make My Night”。そんな「lads' culture」を激写するポール・スミス…

フェルメール展@東京都美術館

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東京都美術館で開かれている「フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」に行ってきた──もちろん朽木ゆり子 著『フェルメール全点踏破の旅』(集英社新書)をしっかりと携え行きの電車の中できちんと予習しておいた*1。 [東京都美術館] http://www.…

新しい愛と音の世界へ 〜 マティアス・ピンチャー

サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による冥王星付き《惑星》に付録されていた《オシリスに向かって》(towards Osiris)が、そのアルバムの中でもとりわけ印象的だった、ドイツの作曲家&指揮者マティアス・ピンチャー(Matthias Pint…

”えすぺれ・ぱんた・ぺろーん” サッポーの歌

ドイツの作曲家ハンス=ユルゲン・フォン・ボーゼ(Hans-Jürgen von Bose、b.1953)の『サッフォーの歌』(Sappho-Gesänge、Songs of Sappho、1983年)を聴いた。Bose:the Night from Bleiアーティスト:Bose発売日: 1993/04/01メディア: CD 『サッフォーの歌…

イスラエルのバウハウス

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先日行ったバウハウス・デッサウ展の関連イベントとして、上野駅 Break Station Gallery で開かれている、石塚元太良氏*1の写真展「Bauhaus in Israel by Gentaro Ishizuka」を見てきた。 待ち合わせスポットのちょっとしたスペースのギャラリーなので、作品…

バウハウス・デッサウ展

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東京藝術大学美術館で開催されているバウハウス・デッサウ展へ行ってきた。 http://www.bauhaus-dessau.jp/ すごく面白かった! 様々な図版や絵画、写真はもちろん、椅子や照明器具などの実用的な「製品」も鑑賞の対象であった。のみならずバウハウス・デッ…

アベルの死のフォトジェニー

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以前からちょっと気になっていたフランスの新古典派の画家、フランソワ=グザヴィエル・ファーブル(François-Xavier Fabre、1766–1837)にも、想像を逞しくさせるのに十分な《聖セバスチャン》の絵があった。なんだか構図が気になるよね。この絵では矢が二…

グイド・レーニのサムソンと聖セバスチャン

ペテロ/Simon Petrus でさえこれほど肉感的に描くグイド・レーニ(Guido Reni、1575 − 1642)なのだから、三島由紀夫の『仮面の告白』で主人公を悩ます聖セバスティアヌス(St.Sebastian →)やサムソン(The Triumph of Samson ↓)がとりわけ輝かしい魅力を…

J.S.バッハ《ヨハネ受難曲》

同じバッハの受難曲でも、《マタイ受難曲/Matthäus-Passion》BWV244 は時と場合によってはベートーヴェンの《熱情》やシューマンの《クライスレリアーナ》以上に熱狂し神経が高ぶってしまうので、今日はできるだけ気分を落ち着かせるべく《ヨハネ受難曲/Jo…

サブジェクト '86 ペーター佐藤

古本屋でたまたま見つけ手に取った『ピアチューレ ラカン』(piacere RAKAN、ラカンプレス)という雑誌。 実はこの雑誌の存在すら知らなかったのだが(一瞬、その雑誌名と幻想的なカヴァーから「お洒落な」精神分析の本かと思った)、男性向けファッション雑…

UK-Japan 2008

今年2008年は日英修好通商条約調印150周年にあたる。というわけで、それを記念して、駐日英国大使館とブリティッシュ・カウンシルが「UK-Japan 2008」を主催、一年間に渡り開催する。UK Japan press launch [Foreign and Commonwealth Office] [UK-Japan 200…

カラヤン&ベルリンフィルのベートーヴェン第5番

久しぶりにLPレコードを聴いてみた。ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によるベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調。1976-77年録音のDG盤。 演奏は言うまでもなく素晴らしい。オーケストラを完全に手中に入れた抜群の統率力…

LPジャケット美術館

高橋敏郎 著『LPジャケット美術館 クラシック名盤100』(新潮社)は、LPレコードの美しいジャケットの数々をまさに美術書のように鑑賞しながら、そのレコードが世に出た時代背景、そして音楽・演奏についての興味深いエピソードを読むことができる。LPジャ…

蝙蝠──メランコリアの印

Amazon から注文していたミケランジェロの彫刻に関する本『Michelangelo: Sculptor』が届いた。Michelangelo: Sculptor作者: Rupert Hodson,Antonio Paolucci出版社/メーカー: Philip Wilson Pub Ltd発売日: 1999/10/01メディア: ペーパーバック クリック: 6…

「シューマンを聴きながら」

ベルギー象徴派の画家、フェルナン・クノップフ(Fernand Khnopff、1858-1921)の描く「シューマンを聴きながら」を見ると、この女性はいったいシューマンの何を聴いて、これほどまでに深い憂い(苦悩、悲しみ、痛み)を感じているのだろうと思う。 痛みはつ…

「わたしは二度と帰れない」 A.E.ハウスマン

イギリスの詩人 A.E.ハウスマン(A. E. Housman、 1859 – 1936)の連作詩集『シュロップシャーの若者』(A Shropshire Lad)を知ったのは、マーガレット・ミラーの『殺す風』に引用された『Into my heart an air that kills』という詩であった。この短い詩に…

私家版世界十大アート

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読書の秋だけではなく、芸術の秋でもあるのだから…というわけで十大アートも。ただ、画像の関係でそのアーティストの代表作や別の作品も併記している。 ミケランジェロ作『ダビデ像』 Michelangelo: Sculptor Painter Architect作者: Elena Caretti出版社/メ…

ヘンリー・ジェイムズ『大使たち』文庫化

英米文学最強の作家ヘンリー・ジェイムズ(まさか異議はないだろうな)の傑作『大使たち』(The Ambassadors、別題『使者たち』)が岩波文庫より出た。翻訳は青木次生氏だ。大使たち〈上〉 (岩波文庫)作者: ヘンリージェイムズ,Henry James,青木次生出版社/…

シェーンベルク《浄夜》

ダニエル・バレンボイムの指揮とピアノによるアルノルト・シェーンベルク作品集を聴いた。 オーケストラはシカゴ交響楽団。曲は、《浄められた夜》、5つの管弦楽曲 Op.16、3つのピアノ曲 Op.11、6つのピアノ曲 Op.19、それにブゾーニ編曲による3つのピアノ曲…

まことの革命家はジェスイットのごとく

クラウディオ・アバド指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるアルバン・ベルク作品集を聴いている。ウィーンの写真を整理するにはもってこいの音楽だ。ベルク:アルテンベルク歌曲集アーティスト: バンス(ジュリアーヌ),ベルク,アバド(クラウディオ),…

Flickr ゼツェッシオン

Flickr に登録してみた。というのも、先日テルミンのエントリーで僕の部屋の写真を載せたところ、「ブログっぽくていい」なんて言われて……やっぱり写真があると「ブログっぽい」のかな、と。 自分としては、あれはあまりに手抜きのエントリーだったので(書…