HODGE'S PARROT

はてなダイアリーから移行しました。まだ未整理中。

村山敏勝

「それ」は、自分が本来的にそれに対して抵抗していることを見せるためにこそ、執拗に規律権力を描く

D・A・ミラーの『小説と警察』より*1。小説(フィクション)というリベラルな空間が、いかに「自由」を生産しているかのように見えながら実際は権力に組み込まれているのではないか。”ミラーの図式では、犯罪者は自分の「自由」を信じて、権力の外部に立って…

ロラン・バルトのホモセクシュアリティをクローゼットから引き出し、はっきりと目に見えるものにすること

エクリチュールそのものにゲイ的なものを見いだすことは、どの程度可能であり、またどのような意味をもつのか。 『ロラン・バルトを表に引き出す』*1は、当初リチャード・ハワードによるバルトの遺稿集 Incidents 『偶景』の英訳版の序文として書かれた。し…