HODGE'S PARROT

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クィア・ポリティクスと齟齬のある事象、クィア理論の信憑性

ようこそ、この世界へ

2016年7月26日、神奈川県相模原市の障害者福祉施設「津久井やまゆり園」で、その事件は起きた。激しいショックを受けた。19人が殺害され、26人が負傷したという事実だけでは捉えられない暴力と恐怖の世界に自分が生きていることを改めて思い知った。津久井や…

あのシナモンロールとあのパンケーキ 〜 レベッカ・ブラウンの『体の贈り物』

以前、Twitter のフォロワーさんから教えてもらったレベッカ・ブラウンの『体の贈り物』を読んだ。『体の贈り物』は、主にエイズ患者を介護するホームケア・ワーカーである〈私〉を語り手にした連作短編集で、一つ一つの短編はそれだけでストーリーは完結し…

『ザ・ファーム 法律事務所』の2つの感想

トム・クルーズは好きな俳優なので、そのことを中心に映画『ザ・ファーム 法律事務所』の感想を気楽に書こうと思った。しかし、その中のあるエピソードのことを書いているうちに、それが何かと何かをつなぎあわせ、それによって様々な思いがよぎり、キーを打…

「福音の受肉」と学問に対する「連帯責任」

北森嘉蔵の『神学入門』に附録された『神学短章』のいくつかの文章より、キリスト教信仰とキリスト教神学、および、一般信徒と神学者/宣教者の関係について、そこで教え説かれていることをまとめておきたい。内容は、以前『神学入門』について書いたこと(…

「日本人のためのキリシタン入門書」を書き「日本人のための反キリシタン入門書」も書いた不干斎ハビアン

不干斎ハビアンの思想:キリシタンの教えと日本的心性の相克作者:梶田 叡一発売日: 2014/04/11メディア: 単行本つい最近まで不干斎ハビアン(1565 - 1621)という人物についてまったく知らなかった──それは後で引用する山本七平(イザヤ・ベンダサン)の著名…

”性的に虐待された子どもというのは、自分を傷つけた人間に怒りを燃やしている。ときには、自分たちを守ってくれなかった人間に対しても。” 〜 「クィア」が仕向ける多様性の名の下に小児性愛者とその利害関係者に利用されることに対して断固として抵抗する

「クィア」を標榜すれば、それを望まぬ人たちに対してペドフィリアとその利害関係者の要求に従うよう恫喝することが許されるか? 私の書いた小説は、”社会参加の文学”であり、私の最終目標は、たんに読者を楽しませることではなくて、多くの人に社会の現実を…

このようにして彼らは、みずからの特権的な地位を享受しつつ、誰にでもわかるラディカルな良心を偽善的にもちつつけることができるのである

偽預言者を警戒しなさい。彼らは羊の皮を身にまとってあなたがたのところに来るが、その内側は貪欲な狼である。あなたがたは、その実で彼らを見分ける。 マタイによる福音書 7.15-16 (新共同訳『聖書』) パリサイ派の倫理的厳格主義は、あるいはピューリタ…

AがBの利害に反するようなやり方でBに影響を及ぼすときAはBに権力を行使する

盛山和夫『社会科学の理論とモデル3 権力』(東京大学出版会)を読んだ。「権力」と言えば「フーコーの」というディシプリン状況において、それ以外の権力モデルを紹介する……のみならず、フーコーの権力論を批判しているのが、とても、新鮮だった。フーコー…